気象災害について

気象災害とは

大雨、強風、乾燥、雷などの気象現象によって発生する災害である。
それらは風害、大雨害、大雪害、雷害、ひょう害、長雨害、干害、なだれ害、融雪害、着雪害、落雪害、乾燥害、視程不良害、冷害、凍害、霜害、塩風害、寒害、日照不足害などとして知られている。

台風の基礎知識

台風は一般的に海面温度が26℃以上の領域で暖かい海面から供給された水蒸気が凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギー源として発達する。台風は米国などでハリケーン、インド洋や南半球でサイクロンとして呼ばれている。
台風の発生過程に4つのステップがある。

ステップ1:強い日差しで暖められた海水が蒸発し、上昇気流が発生する。
ステップ2:雲が形成される途中で熱が放出され、上昇気流が強まって、渦が発生する。
ステップ3:渦が徐々に大きくなって、熱帯低気圧に成長する。
ステップ4:成長した熱帯低気圧は次第に台風になり、地球の回転の影響を受けながら移動する。

地球の回転によるコリオリ(Coriolis)力によって北半球で反時計回り、南半球で時計周りの運動をする。北半球で台風移動方向に対して右側(東側)に風・波が強く、左側(西側)における風・波は一段弱い。台風の直径はおおよそ50~250㎞であり、風速は17m/s以上である。

【図-1】台風の発生機構【図-1】台風の発生機構

【図-2】2018年台風24号の衛星画像【図-2】2018年台風24号の衛星画像

気象庁が月別に発生した北西太平洋地域における台風の経路を【図-3】に示す。1951年から2010年の間に発生した台風数は14~39であり、平均25.6である。最も多い月は8~9月であり、最も台風の発生数が少ない月は2月である。全体的に2月から5月にかけて、台風発生数が少ない。台風の強さは、【表-1】のように風速で記述されるがその風速の大きさは気圧の値に大きく依存している。

【表-1】台風の「強さ」

階級 最大風速 気圧
強い 33m/s~44m/s 960~989hPa
非常に強い 44m/s~54m/s 930~959hPa
猛烈 54m/s以上 929hPa以下

【図-3】北西太平洋地域における月別台風の経路(気象庁より)【図-3】北西太平洋地域における月別台風の経路(気象庁より)

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