自然災害再現施設

教育・展示用自然災害再現装置

地震再現装置(OA-SSD1000X)

地震が繰り返し発生するメカニズムを解明することを目的として、大型のスティック・スリップ試験機を開発した。この試験機は、地震断層のせん断挙動において発生するスティック・スリップ現象を再現し、実験的に解析するものである。
特に、スリップ時の応力降下速度や摩擦係数の変化といった力学的挙動を観測することで、地震動の推定に用いられる断層モデルの構成則や、地震の周期性に影響するパラメータの解明を目指している。

地震再現装置(OA-SSD1000X)

津波再現装置(OA-TGD2000X)

津波は、断層運動により海底が急激に隆起・沈降したり、海底地すべりや火山噴火によって海底地形が変化することで発生する、大規模な波の伝播現象である。たとえば海底が隆起した場合には押し波が、沈降した場合には引き波が生じる傾向がある。ただし、津波の初動が押し波になるか引き波になるかは、断層のタイプ(逆断層か正断層か)だけでなく、断層の傾斜や断層に対する観測点の位置関係など、複数の要因によって決まる。
OA-TDG2000X津波再現装置は、押し波および引き波のタイプを含む津波の再現が可能であり、静止状態における水位変動は最大で10cmである。また、干潮および満潮時の状態を模擬することもできる。
水路部分は長さ約1540mm、水深400mm、幅280mmで構成されており、海底部分の傾斜は1/10、陸上部分の傾斜は1/20である。さらに、津波対策工として設置される防波堤の有無による影響も検討可能である。

津波再現装置(OA-TGD2000X)

津波再現装置(OA-TGD2000X)

津波再現装置(OA-TGD2000X)

竜巻再現装置

竜巻(Tornado)は、積乱雲の下に発生する、地上に達する渦巻き状の強い上昇気流を伴う気象現象である。発達した竜巻は、暴風によって森林や建物などに甚大な被害をもたらすことがある。
竜巻発生装置と、装置によって再現された竜巻の様子を写真に示す。

竜巻再現装置

地震工学防災教育システム

地震工学防災教育システムは、振動台、その制御システム、および各種教育パックから構成されている。教育パックには、タワーの固有振動数、建物の固有振動数、タンク内のスロッシング現象、地盤の液状化モデル、および琉球石灰岩斜面モデルが含まれている。

地震工学防災教育システム制御システム・振動台

タワーモデルタワーモデル

建物モデル建物モデル

タンクのスロッシングタンクのスロッシング

琉球石灰岩斜面モデル琉球石灰岩斜面モデル

地盤の液状化モデル地盤の液状化モデル

地盤の液状化モデル地盤の液状化モデル

タワー固有振動数実験タワー固有振動数実験

タワー固有振動数実験タワー固有振動数実験

建物固有振動数実験建物固有振動数実験

建物固有振動数実験建物固有振動数実験

タンクのスロッシング実験タンクのスロッシング実験

タンクのスロッシング実験タンクのスロッシング実験

琉球石灰岩斜面モデル固有振動数実験琉球石灰岩斜面モデル固有振動数実験

琉球石灰岩斜面モデル固有振動数実験琉球石灰岩斜面モデル固有振動数実験

琉球石灰岩斜面モデル破壊実験琉球石灰岩斜面モデル破壊実験

琉球石灰岩斜面モデル破壊実験琉球石灰岩斜面モデル破壊実験

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