南西諸島の和達ベニオフ面

フィリピン海プレートが琉球海溝で沈み込むことに伴い、和達–ベニオフ面(深発地震面)が形成されています。下の図は、ISC-EHBカタログ(1966–2001)を用いて各地域における地震分布の断面図を作成したものです。地震は深さ約300 kmまで発生しており、和達–ベニオフ面の傾斜は、北部から中部琉球弧で約40°、南部琉球弧では約70°と急になっています。

 

ISC-EHBカタログによる震央分布。長方形は断面図を作った領域を示す。

 

北部・中部・南部の琉球海溝に直交する測線に沿った地震分布の断面図。
上:南部 中:中部 下:北部

  同じ領域を気象庁の地震カタログでプロットすると、下の図のようになります。 海溝付近の地震の深さ精度が良くないことがわかります。



気象庁カタログ(2010年から2024年、M3.5以上)による震央分布。



地震分布断面図。